着る方と両想いになりたい
これは、つくり手であるNINIの想いです。
ものづくりとは、本当の命を産み出すように
覚悟を持って行うものと考えます。
一度、地球上に生を受けたものは数十年、
長いものでは数百年に渡って存在し続けます。
愛情を受けずに生まれてしまった商品は
物理的な寿命を全うすることはなく、
誰に惜しまれることなく廃棄されます。
ものづくりの衰退は、
もしかしたら人類の
衰退の始まりなのかもしれません。
それを少しでも食い止めたい。
そして、子供たちにしっかりとした
未来を残していきたい。
NINIのSDGsへの取組みは、
「つくる」と「つかう」の懸け橋になれるよう
そんな想いから動き出しました。
自然界の恵みから生まれた天然素材、
技術を駆使した化学繊維素材
NINIが使う生地やボタンたちは、
すでに大きな想いをのせて、
私たちのところにたどり着いています
世の中にこんな素材があったらと、
懸命な想いの中から、素材は誕生します
だからこそNINIは一つ一つの
素材にしっかり寄り添い、
「つくる」という責任を丁寧に果たし、
つかう人へとつなげていきます。
①「一品もの」で捨てない 〜セミ・オーダー〜
在庫を持たない受注生産で、長くご愛用いただけます。
②「再生する」ことで捨てない 〜リメイク事業〜
着物や毛皮などを未来へ受け継いでいきます。
③「共有する」ことで捨てない 〜レンタル事業〜
エコの発想で所有から共有への移行を行います。
これは、日本で毎年廃棄される衣料品の量です。
大量生産、大量消費、大量廃棄。
残念ながらアパレル産業は、数ある中でも有数の環境汚染産業。
そして近年はファストファッションの台頭が、
「捨てる産業」に拍車をかけています。
「捨てないアパレル」を通じて、地球の豊かさを守る取組みを実現します。
衣料品の国内生産率は、今やたった2%。縫製者が技術を
習得するには20年以上かかります。
一度途絶えた技術の復興は皆無と言えるでしょう。
日本のアパレル産業に輝きを取り戻したい、日本各地の工場を活性化させたい、それがニィニの想いです。
これからもアパレル製造業への刺激となることを、
しっかり目指しています。
NINIの役割はお客様の望む洋服をつくること。
「つくる責任」を果たしていくことにつながります。
けれど、ある時気づきます。
「捨てないアパレル」を実現するには、
お客様に「つかう責任」を考えていただく
必要があるのではないかと。
「つかう責任」はニィニだけでは、
どうにもなりません。
もっと知って、感じて、考えてもらいたい、
ものづくりをする上で、
地球資源は永遠ではないことを。
「つくる人間」はつくるだけではなく、
「つかう責任」を広め、
「伝える責任」を果たしていくことが
大切ではないかと思うに至りました。
未来の提案者となる子供たちと共に、
ニィニは
洋服を通じて、未来を創る企業になります。
これまで2018年「未来を選び取る消費」と名付けた
シンポジウムを主催。消費者の方に「つかう」ということに関して、直接語りかけました。
また、取締役の保坂郁美は、セミナーや講演にも登壇。実際に言葉で語ることで「伝える」責任を果たしています。
また、2019年には着物のリメイクに特化した
ファッションショー&トークショーを目黒区の蟠龍寺で開催。「つかう責任」についてのトークショーに加えて、輪廻転生の思想を持った仏教と、洋服に再度魂を
込め、よみがえらせるリメイクとが融合した幽幻の
空間をお届けしました。
消費者が決断する「買う」という行為の
一つ一つが、生き残る企業・産業を選び、
未来を創り出していきます。
消費は未来へのVOTE(投票)です。
今後も「未来を選び取る消費」と題した
シンポジウムを開催し、
消費者の方へ「つかう責任」を
お伝えしていきます
ニィニは未来の提案者となる子供たちへ、ものづくりの素晴らしさ、大切さ、そして難しさを伝えていく取組を行っています。
小学校の特別授業では、実際に子供服と生地を持ち込み、リメイクを体験。
「洋服ってどんな人が作ってるか考えたことある?」という身近なテーマから、「つくる」ということについて考えてもらっています。
どんなに科学が発展しても、この産業が無くなることはありません。
未来を担う子供たちが、今後どのようにものづくりを提案し、消費を行っていくか。知って、感じて、考える。
自分たちで考え判断できるように、そのきっかけとなるよう精一杯発信していきます。
一人一人の何気ない消費行動こそ、
地球の未来を大きく変えてしまうほどの
力があります。
未来にとって、存続すべき会社とは、
いったいなんでしょう。
世界は、一人一人の選択の積み重ねにあり、
「つかう責任」とは未来を創り出すものです。
想像力を働かせてみてください。
未来を共に、考えていきましょう。
「NINIの「捨てないアパレル」への想いが、
少しでも多くのかたの幸せにつながることを
心から願っています。
想い入れのある品をつなぐことは、大切な想いをつないでいくことです。
お孫さまの結婚式に、おばあさまの着物を洋服にして身に着けるお母様。あの時を忘れまいと、亡き友のスーツをカジュアルな洋服に変えたお客様。お子様の成長に寄り添えたらと、赤ちゃんの時に来ていたTシャツをエコバッグにされるお客様。当時、背伸びして購入した想い入れのある毛皮のロングコートを、キュートなバニティバッグにされるお客様。
一つ一つのリメイクに、一人一人の想いがしっかりこもっています。
ニィニは洋服を「捨てないこと」を通して、皆様の想いをつなげていくお手伝いをしております。
ニィニには、一緒に「つかう」を支えてくれる大切なパートナーがいます。その一つが川崎市を中心にクリーニング店を展開する株式会社誠屋です。
長く愛用してもらうには日々のメンテナンスが欠かせません。ニィニと想いをともにするクリーニング店などのパートナーと、想い出の洋服をしっかりつないでいけるよう、これからも丁寧に取り組んでいきます。
ビジネスを成功へ導くために、自分をパッケージ化し続けることは、とても大切と考えます。
そこでニィニでは3~5kgやせて見せる理想の自分を演出させていただきます。
それでいて、「誰よりも私らしく」を大切に、洋服を通して働く女性に勇気を与えられる、そんな洋服づくりを目指します。
ニィニは社長以外全て女性の会社です。
2021年に就業規則を大きく変え、結婚しても、お子さんを産み育てても、長く働き続け、輝き続けていただける環境を整えました。
女性が働きやすい社会を目指すには、まず自社から。NINIでは、これからも安心して能力を発揮できる会社を目指します。
地元蕨市発祥綿織物 双子織。
江戸時代末期に誕生し、明治中期に一世を風靡しました。それは、他産地が真似の出来ない超高密度の綿織物。効率化・機械化の波に押されたのでしょうか、一度は途絶えてしまいました。
ところが、ここ20年かけて、蕨双子織研究家・堀江清隆氏が発起人となり、なんと蕨双子織を当時のままに復元することに成功しました。
只今、蕨商工会議所を中心として、蕨双子織をブランディングする取り組みが始まっています。
「つかう文化が途絶えれば、つくる文化は途絶えてしまう。」これは、一つの警句です。
今、たくさんの方の力で双子織が蘇ろうとしています。ニィニも微力ながら、文化をつなぐ取組に参加できればと、双子織トラックジャケットの制作を行っています。
ニィニは、地元に根差し、地域を愛している企業です。
だからこそ、文化を象徴するこの双子織を温めて、世に伝えていくお手伝いをしたいと思っています。
双子織のトラックジャケットは、地元である埼玉県蕨市の「蕨ブランド認定品」にも認定され、また蕨市のふるさと納税返礼品にも選ばれました。地元蕨に根差し、地元蕨の店舗から、蕨双子織の素晴らしさをしっかり世界に発信していきたいと思っております。