NINI

お客様の想い出にハサミを入れる、それがニィニの決意

リメイクのために、お客様がニィニにお持ちになるお洋服は、お客様がお金と時間をかけても甦らせたいとお思いのお品。
当然、金銭的な価値とプライスレスな想い出、両方が詰まっています。

リメイクとは、お客様の想い出と、上質な素材、双方をよみがえらせることであり、逆に言えば、双方に、ハサミを入れていくこと。
高い技術と共に、それだけの覚悟が必要です

毛皮は、皆様が思われる以上に、脆い素材です。
毛皮の材料のうち、特にミンクは大きな動物ではないため、何枚かの毛皮を、接ぎ合わせている状態。
20~30年前のものになりますと、裏地や接着芯に痛みも生じており、お品によっては、ポロポロと崩れてしまうこともあります。
想い出のある毛皮をよみがえらせるために、ニィニでは、丸一日~数日かけて、繊細にそれらの毛皮のほどき、そして初めて、新しいお洋服の作成作業に入ることができます。

技術に自信を持っているだけではなく、細心の注意を払い、多大な時間と手間をかけて実現しているのが、ニィニのグレードアップ・リメイク。
例えば、毛皮のリメイクの場合、新しいデザインを取り入れる場合は、フェイクファーで同じものを仮縫いし、出来栄えを確認してから、ほどき、裁断、縫製に入っていきます。
ほどきの工程も、まる一日かかるほどで、これだけの手間をかけるリメイクは、他社では聞いたことがありません。

左:フェイクファーでの試作品 右:本物の毛皮での製品

毛皮 
グレードアップ・リメイク

昔、購入した上質な毛皮、タンスに眠ってらっしゃいませんか?
毛皮は、時代の流れでデザインが大きく変わったアイテムの一つ。
30年ほど前のゴージャスでボリュームがあるデザインでは、なんとなく古臭さを感じて、着るのをためらってしまうのではないでしょうか?

ニィニでは、上質な素材を活かしつつ、スタイリッシュでモード感を感じるシャープなラインにリメイクし、毛皮の価値をよみがえらせます。

また、今、ファッション業界では、動物愛護の観点から「NO FUR宣言」がなされ、各ブランドの新作は、エコファー(フェイクファー)へと切り替わってきています。

けれど、ニィニでは、命をいただいた動物たちのことを想い、それを無駄にしてしまうことも倫理的ではないと考えました。命に感謝し、動物たちからいただいた毛皮を、最大限活用することを目指しています。

お客様の声

以前、町のお直し屋さんで毛皮のリメイクをしてもらったことがあったんですが、ラインも崩れて大失敗。着られるようなものじゃなくなってしまい、「二度とリメイクなんかしない!」と思っていました(笑)。でも、ニィニから普段のお洋服を買うようになって、ここなら信用できるんじゃないかと、違う毛皮で再チャレンジ。もう、全く違う仕上がりで、アパレルメーカーのリメイクって、こんなに違うんだなと思いました。今では、ヘビロテの一着になっています。

東京都 A様

スカーフ 
グレードアップ・リメイク

ラグジュアリーブランドのスカーフ、うまく使えていないというお声をよく伺います。
ニィニなら、ブランドイメージを活かした大胆なデザインから、さり気なくアクセントとして使ったデザインまで、スタイリッシュなリメイクを多数ご提案できます。

古いもののリメイクだけではなく、新品をわざわざ購入されて持ち込まれる方もいらっしゃいます。
柄やロゴの配置も、ご相談ください。

着物 
グレードアップ・リメイク

和服は日本の心を表し、また大事に着ることで何代にも渡って着ていただける、素敵な装いです。
ですが、着るのに技術がいることや、ちょっとしたお出かけ着には使いにくいことから、お母様に貰った着物も着る機会がなく、タンスの奥に眠ってしまっているという方が多くいらっしゃいます。

ニィニでは、着物をモード感のあるおしゃれ着にリメイクすることで、良質な素材を、さらに長く着ていただきたいと考えています。

着物のリメイクと言えば、着物ドレスも素敵ですが、「着やすい」「日常的に着ていただける」お洋服を目指すニィニとしては、多くの面で使っていただける、おしゃれ着へのリメイクを提案しています。
さりげないデザインでありながら、かつ着物の存在感と品格を残して
ニィニならではの着物リメイクを、お楽しみください。

背広・スーツ 
グレードアップ・リメイク

ニィニが、背広のリメイクを始めたのには、きっかけがあります。
最初にお話しをいただいたのは、お父様をなくしたという上品な女性でした。
会社役員だったお父様が大切にしていたという背広は、全てオーダー品で数十万円~百万円近くするというもの。
思いでもある良質な素材を、ただ捨ててしまうのは忍びないとご相談がありまして、素敵なコートへのリメイクを提案いたしました。

背広の生地は、それをメインにしてお作りすると、女性には固すぎる印象になってしまいますが、異素材と組み合わせることで、素材の良さがお洋服に品を添えてくれます。
背広のしっかりした素材も、ニィニのリメイクなら、エレガントな印象の女性らしいデザインによみがえらせることができます。

サイズアップ 
リメイク

サイズダウンのリメイクは、街の洋服リメイク店でもお願いすることができますが、大幅なサイズアップのリメイクができるお店は、ほとんどありません。
年齢を重ねると共に、体型も変化し、また好きなデザインも変化していきます。

異素材との組み合わせを得意とするニィニのリメイクは、お気に入りのお洋服に新たな魅力を加えてくれます。

裾と脇に別布を配して、インパクトのあるスカートに

シンプルで上質な白のスカートは、幅と長さを出したいというご希望でした。
2種類の布を追加して、大胆にイメージチェンジ。

柄物もナチュラルにサイズアップ

可愛らしい花柄のスカートは、脇に黒い布を追加して。
もともと裾にあった小花柄のフリルは長さが足りなくなるので、幅を半分にしてフリルの量もたっぷりに。
一番下には、新たな黒い布で、少し長めのフリルを付けました。

トップスのサイズアップも可能です

スカートだけではなく、トップスのサイズアップもお受けいたします。
脇と袖下に別布を加えてカットソーは、ラインもとても綺麗に仕上がりました。

巻きスカートにはペチコートを添えて

上質な革素材の巻きスカートは、重なる部分が浅くなるようにラインを調整。
重なりが少なくなる分、裾がレースのペチコートを新たにお作りしました。

小物も合わせたリメイク

ニィニでは、リメイクを行った余りの毛皮を利用して、小物の作成を行うことも出来ます。カフス、鞄、コサージュ、ジュエリー(ピアス、イアリング)。
毛皮のコートからのリメイクで、メインのお洋服は作らずに、全てをマフラーにリメイクされてお世話になったかたにプレゼントされたというお客様もいらっしゃいました。

毛皮の分量とご希望をお伺いし、毛皮を余すところなく活用する方法もご提案いたします。

※ただし、立体的なデザインには多くの毛皮を必要とします。
ロングコート→ショートコートのリメイクでも、毛皮が大きくあまるわけではないことをご了承ください。

洋装にも、
 和装にも、
   着回しの効く
ショートケープ

こちらは、ニィニの毛皮リメイクでも人気のショートケープ。
洋装にも和装にもお召いただけることもあり、たくさんのご注文をいただいております。
ヨーロッパの高級ブランドに匹敵するラインの美しさはもちろん、様々な工夫で、
ニィニらしい着やすいお洋服を実現しています。

  • 前身頃にあしらったスリットで動きやすく
  • 裏地は別珍にして、滑り止めに
  • ズリ落ちないように、内側に肩当て
  • 中にポケットをあしらい、小物の持ち歩きにも便利
  • 地模様などの付いた上質な裏地は、リメイクにそのまま活かします。

から
   アパレルならではのリメイク

「お直し屋さんに、毛皮のロングコートをショートコートへ変えたいとお願いしたら、なんだかデザインが変になってしまって…」
というお話しを、お客様からお聞きしました。

裾上げの延長として、単に丈を詰めただけのリメイクではバランスは完全に崩れ、
せっかくお金をかけてリメイクをしても、お洋服が台無しになってしまいます。
ニィニでは、新作のお洋服を作るのと同じように、
一からデザインをし、一からパターンを起こし直して、全く別のお洋服にリメイクをいたします。

一般アパレル
毛皮は生地の厚みや特性から扱いが難しく、複雑なパターンでの裁断・縫製には向いていません。
アパレルメーカーでも毛皮専門のミシンを持っているところは少なく、毛皮の扱いは苦手なところが多いため、襟など部分使いにとどまっていることが多いです。
毛皮メーカー
毛皮メーカーは、毛皮の取扱いにはなれているものの、毛皮は元々、デザインが直線的であるため、スタイリッシュなデザインを苦手とします。
また、毛皮に素材としての価値を感じているので、他の素材と組み合わせることに消極的です。
ニィニ
立体的でスタイリッシュ、モード感のあるデザインを得意とします。
毛皮専用のミシンも持ち、素材として毛皮を扱うことに技術を持っています。
毛皮に異素材をコラボさせた、よりデザイン性の高いお洋服をご提案できます。

単に異素材とは言っても、毛皮の存在感に負けない素材を見つけ、絶妙なバランスでデザインするのは、かなりのセンスが必要です。
さらに、チュールなどの異素材と組み合わせるには、パターン、裁断、縫製とそれぞれの過程で、素材の違いをうまく融合させるために高い技術が必要となります。
毛皮専用ミシンを持たないアパレルメーカーや、毛皮以外の生地を扱うことの少ない毛皮メーカーには難しい異素材とのコラボも、ニィニだからお届けできるのです。

動物愛護、
 
循環型社会
  ニィニが考える
社会的ファッション

人がファションに気を使い、お洒落であることの原点は、美しく生きること。
そして、美しく生きることとは、社会に対して胸を張って生きることでもあります。

ニィニのファッションは、素敵に輝き、美しく生きる女性を応援するもの。
社会にも優しい、ニィニらしい取組みを始めたいとの思いから、リメイク事業をスタートさせました。


動物愛護の観点から 
今こそ心を打つ毛皮リメイク

近年、様々な業界で注目されているエシカルという概念が、ファッション業界にも浸透してきました。
エシカルとは、直訳すると「倫理的」「道徳上」という意味。
2016年のアルマーニAWコレクションでは、動物愛護の観点からリアルファーは倫理的でないとして、「NO FUR宣言」がなされました。
これを皮切りに、人工ファーも、「フェイク(偽物)ファー」ではなく、「エコファー」という名称が定着しつつあります。

しかし、ニィニでは、リアルファーとして命をいただいた動物たちのことを思い、一度、洋服にされてしまったファーを無駄にしてしまうことも倫理的ではないのではないかと考えました。
今、お手元にある毛皮を、形を変えて身につけていく。
これも、命に感謝すること、動物愛護の観点に見合うものではないかという観点から、ニィニでは、毛皮のグレード・アップ リメイクを、ご提案しています。

循環型社会を志す 
価値ある素材を、価値あるままに

循環型社会を目指すため、3R(リユース、リデュース、リサイクル)が、様々な分野で取り組まれています。
一年間に排出される衣料品ゴミは60万tとも200万tとも言われており、減らさなくてはいけないゴミの一つです。

中古衣料品は、リサイクル・ショップやネットオークションの普及により、少しずつ市場に出回るようになってきましたが、数百万した毛皮も「流行りではない」という理由で、数万円~数千円でしか取引されません。
持っている資源の価値を引き継いでこそ、循環型社会は成立します。
製品としての価値が減少してしまうことは、社会的な価値の減少であり、循環型社会を目指す観点からは、好ましいとは言えないでしょう。
数千円で購入された中古毛皮は思い入れもなく、結局、すぐにゴミ箱に行ってしまうかもしれません。

価値ある素材を価値あるままに、そして、さらに価値を高めて引き継ぎたい。
これが、ニィニがリメイクにかける想いです。

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